Q34. 現行の法律ではドローンは視野内の飛行しか許可されていないと思いますが、今回の機体のような長距離遠隔を操作することを想定した法律はすでにあるのでしょうか?
A

目視外の飛行は、現在の法律:航空法(改正版)でも、基準を満たし、承認が取れれば可能です。

Q35. 開発にはこれまでどれくらいお金がかかって、宇宙旅行ができるようになるまでに更にどれくらいかかるのでしょうか?また資金繰りは主に大手企業のスポンサーでしょうか?
A

おおよそですが、数百億円を見込んでいます。資金調達は「スポンサー」もありますが、主に「投資」で賄っています。

Q36. それとも1種類で燃焼モード切り替え可能なものですか?
A

1種類(1つのエンジン)で、燃焼モードの切り替えが可能です。(燃料は、どちらのモードでも同じです)

Q37. ロゴや塗装の重さは実験などの結果に影響しないのですか?
A

影響します。素材、貼り方に気を付けています。

Q38. いつから開発してるんですか?
A

新型エンジンの着想は、1999年です。会社を興し、開発に着手したのは、2007年5月です。その後10年間は一人で開発を続け、2017年から社員が増えて、今(2021年)は、40名ほどになっています。

Q39. 空気が無い高度では機体の方向をどのように制御するのでしょうか?ジェットエンジンがロケットのように可動するのでしょうか?
A

空気が使えない高度では、機体各部に取り付けられた噴射装置:RCS (Reaction Control System) で細かく噴射を行って、方向や姿勢の制御します。

Q40. 商業フライトではパイロットは同乗するのでしょうか?それとも地上からリモートで操縦するのでしょうか?
A

パイロットが搭乗/同乗します。

Q41. GPSがついてると言っていましたが飛行機みたいにアプリなどで自分たちからも見えるようになりますか?
A

GPSだけでは、皆さんに位置情報をお届けすることが出来ませんが、機体識別信号を発信するので、飛行する時は「フライトレーダー24h」などのアプリで見つけることが出来ます。(探してみてください。(笑))

Q42. 乗員可能な機体ができるのはいつ頃でしょうか?
A

No.32を参照ください

Q43. x-06の機体の価格はいくらですか?
A

丸々1機作るとすると、数億円ぐらいです。

Q44. どのくらいの頻度で実験飛行されているのでしょうか?
A

天候が良く、機体整備も順調であれば、毎日、飛行試験を行います。X06の場合、期間は、おおよそ2週間です。しかし、天候不良や機体整備に時間を要することも考えて、複数日に1回の頻度を予定し、期間は1ヶ月半程度を計画しています。

Q45. 無線の資格は何が必要ですか
A

必要です。(航空無線通信士、第二級陸上無線技術士)

Q46. x-06の最高速度はどのくらいですか?
A

設計上の最大速度/マッハ数は0.35です。時速にすると約428㎞となります。※マッハ数:空気が伝わる速さ=音の速さを1としたもの

Q47. 今後高高度2地点間飛行もこの機体を応用していかれるのでしょうか?
A

はい。機体構造の変更、飛行方法の工夫は必要ですが、この機体を応用することを考えています。

Q48. 従業員は何人くらいいるんですか
A

現在、40名ほどです。(2021年4月末時点)

Q49. 宇宙旅行ができるようになったらお客さんは宇宙飛行士のような訓練なく参加できるようになるのでしょうか?
A

NASAやJAXAの宇宙飛行士のような訓練(項目や基準)は、必要ありませんが、ある程度の訓練は必要となります。そのためのプログラムも用意していきます。

Q50. 飛行ルートや管制官みたいなのとかルートを関係省庁へ連絡したりするのですか?
A

はい。空港付近は、通常の航空機と同じ飛行をしますので、飛行申請や管制官とのやり取りはあります。

Q51. PDエンジンの筒が3つあるのは、どのような役割があるのでしょうか。
A

エンジンの出力(推力)を効率よく増加させる為です。自動車のエンジン(ピストンエンジン)に、4気筒や6気筒があるのと同じです。

Q52. 日本で2社しか開発を行っていないとのお話がありましたが、その理由は何でしょうか・・?
A

まだ技術や進め方がはっきりしていないからだと思います。(市場が見えない、費用も時間もたくさん必要など)今後、増えてくると思います。そして、幾つかは淘汰されていくと思います。飛行機のメーカと同じ感じです。

Q53. Ogawaさん、貴重な映像ありがとうございます。こんなにすごい映像みれるなんて、参加して良かったです。サブオビで宇宙に行くとき、飛行機の窓から外を見ることができるのでしょうか?
A

喜んで頂けて、良かったです。(^-^)
宇宙飛行機の窓から外は見れます!機体前方にもカメラを取り付けますので、飛行の過程も見れるようにします。

Q54. ロケットを開発するきっかけを教えてください
A

大きく4つぐらいあります。①家庭環境(父が発明家、自宅に実験室、子供の頃から手伝い)、②飛行機に興味があり、パイロットになりたかった、③新型エンジンのアイディアを発想した、④外国で小さな会社がロケットを作って成功させた

Q55. 機体の再利用で、スペースシャトルは外壁タイルのメンテでうまくいかなくなったと思いますが、今回はどう熱処理に対応するのでしょうか?
A

サブオビ飛行では、スペースシャトルのような超高温(1600℃程度)にはならず、ある程度の高温(300℃程度)です。耐熱素材や断熱素材を用います。

Q56. 宇宙旅行に行くとき、体にかかるGはどれくらいですか?
A

ヒトへの負荷は、4G以下にする計画です。(瞬間最大Gは、もう少し大きくなる可能性はあります)

Q57. 人をのせた実験はいつ頃から始まる予定ですか?
A

No.32を参照ください。

Q58. トイレ事情教えてください
A

サブオビ用の機体には、トイレは設置しません。(重量、処理などの問題あり)全行程2時間のフライトなので、乗り込む前にしっかりとしてもらうのと、バックアップ用に「オムツ」を用意します。

Q59. PDエアロスペース社は何人くらいで開発しているのでしょうか?、どうしたら入れるのですか
A

全従業40名のうち、20名ほどが機体とエンジンの開発を担当しています。入社希望の方は、こちらを参照ください。↓
採用情報

Q60. 宇宙飛行機は何でできているのですか?
A

機体構造は、CFRP(炭素繊維複合材)とアルミ系金属です。(セミモノコック構造)
これに、夢と希望、地球への愛が加わって出来ています。

Q61. 将来ロケット開発に携わるために,東京農工大学で工学を学んでいるものです.ロケット燃料に,無人ロケットに多く使われる「液体水素」ではなく「ジェット燃料」を使われるあたりに飛行機から発展した機体だと感銘を受けました.ジェット燃料を使うことに決めた理由は何かあるのでしょうか?
A

大きく2つあります。①常温で液体であること=取り扱いが容易であること、②どこの空港にもあること=取り扱いが容易であること。熱効率の最大化ではなく、商用機として運用性/汎用性を求めた結果です。

Q62. 宇宙旅行が価格面含めてより一般的になるにはこれからどんなことが必要なのでしょうか?またそうなるにはあと何年くらいかかるとお考えですか?
A

航空機並みの安全性と利便性、法制度の整備だと思います。ざっくり見て、これから20年程度はかかるものと考えています。

Q63. いつPDASの機体で飛行できますか?今後の開発タイムラインを教えて下さい
A

2022年に無人機、2024年に有人機での100㎞到達/帰還を達成させ、2025年にサブオビ宇宙旅行(商用運航)を開始する予定です。

Q64. 開発をしていく上で一番大変なことはなんですか
A

一番は、資金確保です。加えて、開発人員の確保、開発環境の確保、運用パートナーの確保、法整備。そして、事故が起こった際の対応です。

Q65. すごい騒音ですが、これは今後解決していくのでしょうか?コンコルドの失敗を踏まえて、今後どう解決されていくのかが気になりました。
A

騒音対策は必要です。今後の課題との位置づけです。

Q66. PDASのロケットで旅行した場合、Gはどのくらい発射時にかかりますか?
A

空港からのスタートの後ろ向きGは、航空機並みの0.5G以下です。離陸時も下向きに1.5G程度。ロケットモードへ切替後の加速フェーズ(垂直上昇フェーズ)では、下向きに約4Gがかかります。