2024.09.28
ニュース
PDAS-X06機_JTSB調査報告書
X06機の飛行に関する運輸安全委員会の調査報告が公表されました。
*** English is shown below. ***
1年強の時間を要し、調査結果として纏められました。
※「公表」をクリックしても開かない場合は、こちら
■調査報告書構成
1 調査の経過
2 事実情報
3 分析
4 原因
■要約
「分析」項にて、発生の過程と発生事象へ対応が纏められています。
1) 離陸から着水までの飛行状況
2) 操縦系統及び飛行データの通信の途絶
3) 想定されていない高度低下について
4) 講じていた安全対策
「原因」項が、2段階で纏められています。
・大破の原因
・試験飛行空域から逸脱しそうになった原因
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本事故は、同機が、試験飛行中に事前に設定した試験飛行空域から逸脱しそうになったため、FTSモード(試験飛行空域からの逸脱を防ぐ機能)が作動し、自動で制御が行われて海面に着水
し、着水時の衝撃で大破したものと推定される。
同機が事前に設定した試験飛行空域から逸脱しそうになったことについては、以下の要因により発生したものと考えられる。
・操縦通信が途絶して自動操縦に切り替わったこと
・自動操縦で飛行中に意図しない高度低下が発生したことでRTH Climb モードとなり高度の回復を優先して行ったこと
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■コメント
海域への着水、機体大破、飛行試験の完全成功に至らなかったことに対して、関係者の皆様へご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び致します。
申し訳ありませんでした。
一方で、本調査報告内容は、弊社による報告内容と一致しており、原因分析および事象発生後から現在に至る改善対応が妥当であることを示されました。
同時に、地上局との通信系統以外は、X06機の飛行システム(飛行制御、飛行安全を含む)は正常に機能し、設計・試作技術を検証できたことが示されたものと捉えています。
【今後の改善対応】
・追尾装置の更なる改良
・電波強度の折衝(X06機は航空法上の”航空機”だが、使用できる電波は”ラジコン機”)
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[English]