2020.10.09
ニュース
PDAS-X07サブオビ飛行の安全確認役割決定
PDASが目指す有翼型機(航空機スタイルの機体)のサブオービタル飛行
(航空機のように地上から出発し、途中からロケットのように高度100キロ程度
まで上昇後、また航空機のように地上に帰還する飛行)は航空機とロケットの
両面を合わせ持っています。
その宇宙機の開発のためには無人実験機を設計・製作し、
飛行試験を重ねる必要があります。
ところがこれまでその飛行試験のための法律がありませんでした。
そんな物、まだ今の世の中には無いですから。。。
しかし!
2020年5月28日 、『サブオービタル飛行に関する官民協議会』(2019年6月発足)の
実証実験WGにて、安全性の確保と民間事業者の技術開発に促進の両立に必要な
環境整備について無人実験機 (PDASX07) の飛行に対し、下記2つの考え方の
安全確認の役割分担が示されました。
・ジェット推進部分は、航空機等と同様の規制を適用
・ロケット推進部分は、観測ロケット等と同様の規制を適用
なお、同機を飛行させることに必要な関連する他の法規制はそれぞれの官庁が所轄します。
今回の決定は、PDAS無人実験機を対象とした限定的なものとなりますが、
これまで長年未解決であった「水平離発着を意図した宇宙飛行機」の飛行の考え方に
先鞭をつけるものであり、国内の航空宇宙史に残る決定と言えます。
続く「有人機」の開発、そして「宇宙旅行」の実現に向けての大きな一歩となるでしょう。
民間主導の宇宙機開発に向け、いよいよ国も本格的に動きはじめています。
↓「PDAS-X07サブオビ飛行の安全確認役割決定」ニュースリリース↓